単語帳「黒のフレーズ」ってどうなん?

TOEIC・語学

TOEICでは「単語力が最重要」ってのは、多くの人々が言っていますね。

自分もいくつか単語帳を渡り歩いてきましたが、この2年ほど繰り返して使っている通称「黒フレ」について、お話したいと思います。

「黒フレ」どんな本なん?

TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

通称「黒フレ」。
2020/9に発売されています。

いわゆる「金フレ」2017/1)が定評を獲得してから3.5年後に、
同じフォーマットで、TOEIC上級者むけとして発売されています。

金フレ著者のTEX加藤さんが書いているのかと思いきや、
この黒フレは別人の藤枝暁生さんという方が書いています。
ちょっと、存じ上げない人ですが。。

この人が、2021/4にはさらに「暗黒のフレーズ」を出版しています。
どんだけ黒いのでしょうか。

単語帳を選ぶ基準って? 僕は「信頼第一」。信じられること。

単語帳って、なんのために使うものですか?

もちろん、単語を覚えるためのもの。
覚えるためには「続ける→何回も回す」の行為が必要です。


僕は過去、何回か失敗しましたー
本屋でじっくり選んで、「これがいい」と思って買ったものの、やっているうちに飽きてしまう。
飽きると「こっちの単語帳の方が良かったんじゃないかなー」と弱い心が出てくる。
そして、別の単語帳を買ってしまって、中途半端で終えてしまう。。

ここで最大の問題は、「単語帳のミスチョイス」ではなくって、
買った単語帳を「信じきれていないこと」だと思います。

自戒も込めて、言います。
本当に「この本だ!」と信じられるようになるまで、
買わないでください!
「この本は自分の運命の本だ!」と思えるようになったら、買いましょう。

本屋で「立ち読み」して、
本の重さを感じ、大きさを確認し、紙質を確認して、匂いを嗅いで(変態か)、、
Amazonのレビューを読んで、
信じられるBlogerのブログを読んで、
TOEICerのYOUTUBE動画を見て、、
「これなら続けられる」と確信できたら、それを買ってください。

買ったら、その単語帳を信じて、一切浮気せず、ボロボロになるまで何回も回しましょう!
それこそが、勝利への近道だと思ってます。

単語帳は、自分の最大の資源(時間)を投入するパートナーなんです!!!
浮気する気なんて起こらないよう、慎重にsure thingを選びましょう!!
(偉そうなこと言ってすみません)

ご参考) 僕が「黒フレ」の前に買った単語帳「TEPPAN」

僕(ナシゴレン)は、
「でる単」(「試験に出る英単語」森一郎著 青春新書)で大学受験した世代なので、
「フレーズ」なんか使わずに、「単語」を力わざで覚えたいタイプでした。
(その上で、「でる単」には確か無かった例文があればベターかな、と思っていました)

そんなこともあり、
この黒フレの前にTOEIC用として選んで使っていたのは、
単語中心主義のTOEICテストTEPPAN英単語」
予備校講師として有名な関正生先生の単語帳です。
(初版が2019年3月。その頃に買ったと思います。)

これは改訂版です。

何度も立ち読みして、他の単語帳(金フレ含む)とも見比べて、結果これを選びました。
なお、今は「
改訂版 TOEICテストTEPPAN英単語」って2021年12月24日に改訂版になってます。(「改訂版」って、いったい何が変わったのかな?…きっと良くなったに違いないが)。

これ、すごく好きでした。
カラーで見やすく、紙の質も好き。
「記憶エピソード」と「カクシン」って欄があって、
今までの無味乾燥な単語帳に比べて、記憶に残りやすいと思います。

しかし…、当時の僕でも、簡単すぎたのです(生意気言ってすみません)。
本の中でレベルに分かれていたので、難易度の高い後半だけをやりましたが、
あまり回数まわさずに、「黒フレ」に移行したのでした。。

「黒フレ」はどんな人に合っている? … (1) 方式

1)用途
TOEIC用です。
TOEICにオプティマイズしてますので、TOEIC対策に効率いいです。
受験生には向かないので、注意です。

2)覚える方式
覚える方式としては、
前述の「でる単」TEPPAN英単語」のような<単語で覚える>ではなく
<
フレーズで覚える>方式です。

ページ左側にフレーズがあります。
日本語と、英語でひと単語だけ抜けたフレーズが対で書いてあり、その単語を覚える式です。
「金フレ」になれた方が、次としてくるにはいいと思いますね。

「黒フレ」はどんな人に合っている? … (2) 難易度

僕は、TOEIC820以上の人むけかな、と思ってます。
多分、それ820以下の人は、
「○フレ」シリーズで言うならば「金フレ」を固めた方がいいと思っています。
黒は、850〜950がジャストフィットではないかと。

「黒フレ」は、「金フレ」を終えた人には自然に「次の壁」って感じで、モチベを維持して使えると思いますね。
次は、「TOEIC L&R TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」
が控えていますし。

しかし、、「金フレ」→「黒フレ」→「暗黒」って
TOEICを勉強したい人って、多分こういう「レベルアップ感」に弱い人種ですよね、、
朝日新聞出版、よくわかっていて少し腹がたつ

 

不満点

(注)自分が持っているのは発刊当初「第一刷」なので、すでに改善されている可能性があります。

不満な点もあります。

  • 同義語書くなら、ちゃんと書いてくれ
    例えば…
    この本の中には、「美味しい」の意味の単語として、
    delectable(No149), savory(No180), palatable(No249), scrumptious(No300)
    の4単語出てきます。
    それぞれの備考の欄に「同義語」としてキチンと書けばいいのに、
    「こっちの備考には書いてあるけど、こっちには書いていない」みたいな、
    不親切・いいかげんさを感じさせるものがあります。
    (この単語以外にも同じようなものがいくつかあります)
    なんかいいかげんなんだな、、ってガッカリしますね。
  • 索引をキチンと書いてくれ
    ひと昔前の単語帳に比べたらかなりよくなってはいますが、、
    単語帳はもっと索引を、ユーザに向いた作りにして欲しいのです。
    索引って、重要だと思うのです。

「中の人」が読んでいたら言いたい!!

この「○フレ」って、実質日本を代表する単語帳になってますよね、、
単語帳って、読者たちが時間を投入する「共有財」、
ある意味日本のTOEICレベルの「プラットフォーム」なんです。

私ナシゴレンの要求レベル高かったらすみませんが、、
もっと、チャンと作って欲しいんです!!
日本のTOEICレベルを上げましょうよ!!

 

いいところ

この900点前後レベルで、単語に特化したものでは、
今んところ、この「黒フレ」一択かなと思ってます。
もっと色んなのが出ればいいと思うのですが。

ご参考)「Distinction 2000」は?

なお、Distinction 2000」(atsuさん)も買っております。。。

Distinction 2000

これ、英語力をつけるには素晴らしい本だと思います。
理想と情熱を込めて作り込んだ感がありますよね。
ネイティブによる音声もいいです(Downloadするのに手間取った記憶がありますが。。)

しかし、文章に重点を置いていて、単語を手っ取り早く思たい人には向いてないと僕は思います。
また、TOEICテスト用にはオプティマイズされておらず、
残念ながら、TOEICスコアには、遠回りかなと感じています。

 

単語帳の使い方。どうなんか?

1)有力説

単語帳の使い方、有力な説は、
・時間をかけず、わからなければすぐ答えを見て良い
・その分、何回も回す。
と言われています。
忘却曲線が下がる前に何度も見ることが大事だと言うのが、世間の有力説のようです。

2)自分のやり方

自分は1の方式ではダメでした。
50代の脳細胞のせいか、今までの学習方法が染み付いているせいか。
・わからなくても、必死に時間かけて思い出します。
・単語帳に手書きで書き込んで、やっと覚えてます。
(→なので、私は、「英単語アプリ」ではダメなのです)

こんな感じです。

みなさんは、どんなですか?
「黒フレ」の次にやる単語帳も検討しております。
現時点、候補としては「暗黒フレ」しかないのかな。。。
もし、いい単語帳などあれば教えてください。

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