「シン・仮面ライダー」を見てきました。
英語でない話題も一つ。
昨晩「シン・仮面ライダー」を見てきました。
連休突入の解放感と共に最高の気持ちで、新しい街の、初めていく映画館に行きました。
(※ ネタバレ注意です、これから見る人はご注意ください)
自分は、一連の仮面ライダーシリーズで言うと「仮面ライダーV3」をリアルタイムで見ていた世代なのですが、「V3」は顔の造形や色合いがカッコ悪いよなーと思ってました。
子供ながら、かっこよさは元祖の仮面ライダーだと思っていました。
ライダーのカード(スナック菓子のおまけ)も集めていて、時々当たりで「アルバム」が貰えて、それにコレクションしていたのが懐かしいです。
NHKのドキュメントに映っていたもの
この映画を見る前に、NHKの『ドキュメント「シン・仮面ライダー」 ~ヒーローアクション挑戦の舞台裏~』と言う番組(2023年4月15日の放映回)を見ていました。
庵野監督とアクションチームや俳優たちの、映画に向けた意見のぶつかり合い(特に戦闘場面)が赤裸々に記録されていました。
昔の大好きな仮面ライダーを尊重するのか/新しいものを作るのか。
職人的なアクションを作るのか/リアルな生死をかけた肉体どうしの戦いなのか。
こんなシンプルな二項対立ではないのですが、それぞれの人々が、それぞれの役割(監督、役者、アクション監督…)の中で、最適解を模索していくわけで、、
リーダーである庵野監督自身も答えを持っているわけでなく、悩みに悩んで、最初に共有されていた方向からブレて行く。
監督のコミュ障っぷり(?)もあり、スタッフ・俳優が翻弄されながら迷走していく。
苦しいドキュメントでした。
特に最後の戦闘場面の撮影では、それぞれのこだわりがぶつかりあい、ミスコミュニケーション、反目、諦念が見て取れました。
この、監督・スタッフ・役者の相克は、番組の中の後日談的なインタビューでは、目指すものについて各々の葛藤が収斂して「結論を見た」かのようにまとめられていました。このNHK的な(失礼)予定調和的なまとめ方に「本当なの?、実際はどうだったわけ?、最高の戦闘が撮れたわけ??」と興味が湧いていました。
そして、実際の映画で、特にラストの戦い(ライダーたちvsチョウオーグ)が最終的にどうフィルムに記録されているのかに興味深々で観に行ったわけです。
映画ではどうなっていたかというと…
NHKの番組の中で庵野監督は最終的に、この最後の戦いの場面だけは、段取りを排した生の肉体の生死をかけた「泥試合」を取りたがっていたのですが、、
僕が、映画でこの場面を見た感想としては、うーん微妙かな…と思ってしまった。
事前に持ってしまった興味や期待が、予断を持たせてしまったのかもしれないですが、
ちょっと中学生の喧嘩のように見え、「生死をかけた戦い」感は薄かったと思ってしまいました。
「俳優」には荷が重いミッションだったのだろうか、と僕は思いました。
ここだけ書くとイマイチにしか聞こえないかもしれませんが、、
しかし、全般的にはとっても良かったんです!!
もう一回劇場で見たいと思います。
熱かったポイント
- 戦闘場面(戦闘場所が急に変わったり、ショッカーたちのあえて段取り感のある動き…)
その既視感、懐かしさ、逆に新鮮さ。
チープに見えなくもないんだけど、NHKのドキュメントによると狙ってそのようにしていたことがわかった。 - 仮面ライダーのお面や衣装、怪人の顔の造形、すごくいい。
なんか子供時代に感じていた、気味悪さ・不快感と、「それでも見たくなる」と言う気持ち。
それを思い起こさせた。 - サイクロン(バイク)のかっこよさ。エキパイの動きとか好き。
- 緑川 ルリ子(浜辺美波)の綺麗さ。髪の毛で輪郭が切り抜かれたアップの表情が大きなスクリーンに映り、目力に引き込まれます。
- チョウオーグ(森山未來)森山未來の演技はやはりすごい、表情、動き。
- ハチオーグ(西野七瀬)の演技良かった。てか、西野七瀬が好きなのもあって…
- 一文字隼人(柄本祐) もいいねー。孤独と暗さがまんま表現されていた。ストーリーとあったキャスティングだと思った。
- エンディングの歌。エンドロールと共に「嵐と共にやってーえ来た」が聞こえてきて、感極まって叫びそうになってしまった。。なお、「ライダーライダーかめーんライダー」の歌の節が「タイガータイガー」のタイガーマスクの歌と混ざりそうになるのは僕だけでしょうか。
ぜひ、劇場でご覧ください 🙂
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